感想日記//本・映画などのさまざまな感想記録
2007/12/24 (Mon) ゴクツブシの天使/佐藤州男
4591055264ゴクツブシの天使 (心にのこる文学)
佐藤 州男
ポプラ社 1998-01

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「ゴクツブシ」と「天使」相反する言葉が刻み込まれた、十字架のお墓。
村にそぐわないそのお墓について、村の人たちは何も知らず、知っているはずの老人は堅く口を閉ざす。そのお墓に秘められた謎とは、戦時中の悲しくも暖かい人の心の物語だった・・・。

戦争は、何重にも人を不幸にする、ということを改めて教えてくれる作品。
物に飢え、食に飢え、正常な心の働きをも狂わす。
当時の日本軍の捕虜の扱い、同じ日本人に対してさえ、人間とも思わぬ仕打ちを与え続けた村の人たち。
少しの、たった少しの親切が、すさんだ人の心を満たし、変える。
しかし、極限の状況で、一体どれだけの人が、その少しの親切ができるのだろうか?思いは、与えられた人に残り、お墓という形で残され、そして、後の人々に伝えられる。思いは伝わる。人として生きた証はそうして残っていく。

お墓が見つかり、子どもたちや先生が調べようとしなかった限りそうした事実が隠されていたことに戦争というものが人々に与えた、根深い傷を感じさせられます。

2007/12/24 (Mon) 新ちゃんがないた!/佐藤州男
4580814711新ちゃんがないた!
佐藤 州男 長谷川 集平
文研出版 1986-06

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新ちゃんが4年ぶりに帰ってくる!一緒に学校へ通える!嬉しくてしょうがない僕と、肢体不自由である新ちゃんとの毎日を描いた作品。

とにかく、主人公の僕の器のでっかさというか、優しさに救われるお話。
担任の先生も校長先生もクラスメイトもすごく理解があるんだけれど、やっぱり、心無い生徒もいるわけで・・・それに対するしんちゃんの対応、特に運動会での逆転劇は見事でした。
障害を持つ者、周囲にいる者、それぞれの立場となって考えさせてくれるお話です。どんなにからかわれても毅然とした態度であった新ちゃんが最後に泣いた、その理由とは・・・。
泣き虫だった新ちゃんが、変わった理由だと言う人の出会い。
「毎日少しずつでも成長していきたい、同じではいない」
その言葉の重みは、今の自分の姿を重ね合わせて(苦笑)ずしんときました。

2007/12/18 (Tue) YASHA-夜叉5・6(DVD)
B00005HKQIYASHA-夜叉(6)
伊藤英明 大塚寧々 岩城滉一
パイオニアLDC 2000-09-08

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全11話にて完結。
放映当時、原作漫画が連載中だったため、オリジナルの完結を迎えておりますが、前述の通り、原作の終り方の記憶があやふやなため、違いをしっかり把握しておりません。
ただ、あれだけ膨大な原作(結果的に)を持ちながら、テレビ版では、消化不良になることもなく、一つの作品として、きちんと終れています。
5巻の映像特典で、伊藤英明氏が言っているように、キーワードは、9ヶ月の差。
静と凛のそれぞれの決着。凛の求めていたものを静はちゃんと分かっていたし、それを彼は最後に与えた。生まれた時から、それが与えられていた静とそうでなかった凛。その違いが、彼等の「違い」を生んでしまった。
最後の最後まで、彼の一人ニ役の演じ分け、見事でした。

先見的なテーマや、複雑な感情入り乱れる人間関係、そして、超人的な能力によるアクションシーンも、近年のそれをメインにした邦画より、全然かっこいいですし、深夜ドラマながら本当に濃厚なドラマでした。隠れた名作です。

2007/12/17 (Mon) ミステリーサウンド 恐怖の序曲/澤田徳子
4010695358ミステリーサウンド 恐怖の序曲 (旺文社創作児童文学)
澤田 徳子
旺文社 1994-04

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同作者で、『ミステリー交差点午後五時十分』という作品があるんですが、世界を共有する作品です(序盤を読むと分かります)。
『ミステリー交差点』が個人的に思い入れのある作品で、小学生当時、数少ない親に買ってもらった本です。実は今でも大事に持っています。
いかにもミステリー!な魅力的な題名で、親に頼み込んで買ってもらったんですが、期待に反して、人の業と情を扱った人間ドラマで、めったに本を読んで泣かなかった当時、ちょっぴり涙を流してしまった覚えがあります。

今作も、前作に違わぬ、人の情が感じられる作品でした。
と言うよりは、今回も、主人公の明るい性格に助けられたかなという気がします。
大人となった今では、犯人の描写とか、動機とか、それでかたづけるんかい!という気がしなくもなくて、とにかく扱っているのが連続殺人なので、やりきれなさの方が多いですね。
今回は、ミステリーとしてのおもしろさの方を強く出してるからなのかなあ。
個人的には前作の方が好みです。

余談ですが、表紙を見て、「シリーズあったんだー、今回は少年少女メインかあ」(前作は少年二人の話)と思ったら、しっかり今回も少年二人組でした・・・。

2007/12/17 (Mon) 茄子 スーツケースの渡り鳥(DVD)
B000UX9F0S茄子 スーツケースの渡り鳥
大泉洋.山寺宏一.坂本真綾 高坂希太郎
VAP,INC(VAP)(D) 2007-10-24

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劇場公開された『茄子アンダルシアの夏』の続編。
この映画で、ペペファン→大泉洋ファン、ロードレースファン→競輪(吉岡選手)ファンへと二段進化をとげた、だいふくさんという友人がいるんですが(笑)、それくらい魅力のあるアニメです。

前作では、ペペという人物の物語だったのに対し、今回は、チームパオパオビールのチームメイト、チョッチを中心に物語が展開していきます。
憧れだった選手の自殺。自分の選手としての人生の今後。
前作と変わらぬ、現実的な問題が立ちふさがっています。
前作は、人生の表と裏が語られたペペでしたが、今回は、頼れるチームメイトとして描かれていて、ペペファンとしても満足な一作。

今回は舞台が日本なんですが、周回コースながら、流れる景色の美しさだとか、白熱したレースの展開とか、レースそのものも見所満載。
今後気になるような伏線もありつつで、続編を期待したいですが、どうでしょうかね。

2007/12/14 (Fri) ロミオの青い空1(DVD)
B00005MI6Oロミオの青い空(1)
折笠愛 藤田淑子 岡村明美
バンダイビジュアル 2001-08-25

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今や地上派では見ることが出来なくなった、名作劇場後期の作品ですね。
周囲の友人たちは、皆見ていたようで、口をそろえて「ロミオはいい!」と言っているので、見ることに。
リアル放送時は、一番アニメとか見てなかった時期だったので、全く未視聴と言ってもいいです。ただ、某キャラがどうにかなる、という有名な部分は知っています。
数年前、友人たちとカラオケに行ったときOPを歌っている子がいて、「なんじゃこのいい歌!」と思い、CD借りて、歌だけは、以前からよくカラオケで歌ってます。

1巻目は5話収録。
貧乏だけれど、仲良く元気よく暮らしていたロミオ一家。
しかし、死神と呼ばれる人買いの男が村を訪れてから、一家の運命は急変していく・・・。

第一、二話目にして、悲惨すぎるエピソードの数々。いくら、不幸者ぞろいの名作劇場主人公たちといえど、ロミオに打ち勝てる人いるの?つーくらい不幸だわよ、これ。
なにせ、人買いの男が村に来なかったら、一切この不幸の連鎖は起きなかったんだからねぇ・・・。
それでも、陰惨な印象を受けないのは、ロミオの性格かな。けなげなんですよね。
お父さんを心の底から尊敬してて、弟たちをかわいがって、まだ恋愛とか考えるよりは、目の前にあることを頑張ってる。
そんなロミオの前に、これまた、謎をかかえた少年、アルフレドですよ。かっちょいいわ。
ミラノに行く前にすでに死にそうになってますが、続きがどうなるか楽しみです。

2007/12/04 (Tue) 実写映画 テニスの王子様(DVD)
B000GH2RUI実写映画 テニスの王子様
本郷奏多 城田優 RIKIYA
松竹 2006-09-28

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同名漫画の実写版映画でございます。
キャストは、青学はリョーマ役の本郷くんを除いて、二代目ミュージカルメンバー。
対戦相手となる氷帝は、一人を除いて初お目見えの方々。
モブやら、脇にミュージカルキャストがちょいちょい登場しております。
あんだけのシーンのために、岐阜に行ったのかい・・・。

内容は、ある意味漫画と同じで、とんでも少林テニス?(笑)
氷帝戦まで、とにかく超特急で話が進んでくし、正直、手塚とリョーマ以外は本当に、出番が少ないので、一見、おもしろがって見る以外ないような映画な気もしますが、意外にも、メインのリョーマについてはきちっと描かれています。
説明台詞じゃなくって、画面でリョーマの心情変化を描いているのはよいですね。
リョーマ役の本郷くんはなかなかの名演技。クールなリョーマを上手く演じてます。
ただ、やっぱりCGがねぇ・・・もっと思い切るか(それこそ少林サッカーみたいに)、かっこいい系でいくのか、方向決めてやってほしかったかなあ。中途半端感否めず。

プロフィール

Author:高梨
読書。してないわけじゃないけれど・・・うーん。あさのさんの新刊をこつこつと読んでいこうと思っとります。

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2007年お気に入り本

闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)

霧の灯台 − 黒ねこサンゴロウシリーズ〈5〉

ドルフィン・エクスプレス (わくわく読み物コレクション)

ぼくの心の闇の声

弟の戦争