感想日記//本・映画などのさまざまな感想記録
2008/08/11 (Mon) 白夜行/東野圭吾
4087744000白夜行
東野 圭吾
集英社 1999-08

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ドラマ化したときに読みたいなと思いつつも、人気殺到で図書館では借りられず、そのまま忘れてしまっていましたが、ブラウジング中に見かけて思い出し、借りてきました。
ちなみにドラマは原作先の方がいいかなと思って見ず終いです。

亮司と雪穂。ある事件でつながりを持つ二人の暗く悲しくも妖しい19年間を追ったミステリ小説。
ミステリといいつつも、肝は事件をきっかけに人生を狂わされた男女をとりまく不可解な事件を、当時の時代背景ともに描く、叙事詩。

まずすごいのが、この作品、間違うことなくこの二人の男女が主人公なんですが、彼らの視点で物語を語られることが一切無いこと。
何を思い、どう行動に移していったのか一切が読者に委ねられている。
もちろん、始まりの事件の真相も、彼らの動向も関係者からの語りで、概ね分かるものの、肝心の彼らの胸の内がはっきりと提示されることがない。
だから怖い。
彼と彼女が連絡を取り合っているだろうこと、共犯関係であろうことはすぐに気付くように描写されているのだけれど、その直接的なシーンが一切なく、実際真実を調べようとしていた人物たちもついには、その現場と証拠を押さえることができなかった。
個人的には、雪穂の悪女ぶりよりも、亮司の彼女の影であることの徹しぶりに切なさを覚えました。
彼が何を思い、彼女のそばにい続けたのか。望みを叶え続けたのか。
二人の間に愛情があったのか。
父親がしでかしたことへの贖罪もあるんだろうなあ。
なんとも言えぬ、もやもやとしたものが残る作品です。
ドラマは別物ながらなかなか評判もよろしいようなので、レンタルしようかと思ってます。
あらすじだけちらっと見ましたが、それだけでもものすごい別物ぶりが分かる。

2008/07/31 (Thu) 走れメロス・山椒魚 /太宰治 井伏鱒二
4061882627走れメロス・山椒魚 (少年少女日本文学館)
太宰 治
講談社 1986-07

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この少年少女日本文学館シリーズは何が良いかって言うと、読み仮名がしっかりついてて且つ、分かりにくい古い言い回しや言葉が全部解説付きなところです。
名作は読んでみたいけど、難しそうだし・・・という人におすすめ。

で、もちろん目的は山椒魚。ルーキーズで川籐先生が朗読していたそれです。
まさしく、漫画(ドラマ)内の野球部の当時の状態をうつした内容であるわけです。
私が高校生のときはやらなかったなあと思うのですが、教科書には載ってたような気もしなくもなく・・・。山月記といい、こころといい、羅生門といい、やはり教科書に載ってる本はいいですねぇ。
国語でやるから、一読で理解できなくても、その内容を勉強するわけですからね。

文体はキレがあって、これぞまさしく国語朗読向き。
そして内容は・・・。著者によって、削除されてしまった部分があとがきに掲載されているのですが、これがあるとないとでは、かなり印象が違ってきます。

大なり小なり、山椒魚が陥ることとなる状況とその心境が自分が重なるところがあると思った人にとっては、強いメッセージ性が発揮される作品だと思う。というか、それこそ、多少は誰もが山椒魚の行動に共感するところがあるんじゃないかなあ。そのキャパの広さが名作が名作たる所以なんでしょうね。
自分みたいな人間には、本当、ドキリとさせられる話だわ。

2008/07/24 (Thu) ROOKIES ルーキーズ PERFECT BOOK
4087804992ROOKIES ルーキーズ PERFECT BOOK
集英社 2008-07-18

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ファンとしてはもちろん購入。
パーフェクトブックと謳いつつも、内容はインタビューと写真中心。
最終回後はぜひ一話一話内容も解説や秘話なんかも載せてファンブック出して欲しいですね。

DVDのおまけとか、公式とか、このドラマ自体のスタンスが「原作あってのドラマ」という立場を崩さないのが好きです。いや、もちろん表現媒体が違う以上、ものとして違ってくるのは当然なんですが、製作者と出演者に共に原作を大切に思って作ってくれているのが伝わってきてすごく嬉しい。

それにしても。私の思い違いかもしれませんが、この本の写真、湯舟が多くないですか?アニヤや先生なら、役どころ的になんとなく分かるけど・・・編集さんがファンなのか?(笑)

2008/07/06 (Sun) そうだったのか!現代史/池上彰
4087461416そうだったのか!現代史 (集英社文庫 い 44-2)
池上 彰
集英社 2007-03

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この本、高校の教科書になったらいいのにと思います。
現代史なんて、まず中高歴史の授業で時間足りなくなってカットだし。
そもそも、高校の歴史の授業なんて、年号や事象の丸暗記で、本当、受験用の授業ですもんね。

でも、教えてくれないから知らないでは絶対ダメだなと思いました。
知らせてもらえない、知らないことも恐ろしい事だけれど、知ろうとしないことはもっと恐ろしいこと。
世界で何が起こってどうして今があるのか、日本がそれにどう関わってきたか。
分かりやすく教えてくれる本です。
恥ずかしながら、全然知らない事ばっかりで、何より無関心でいた自分を強く恥じました。

人類の歴史は虐殺の歴史。

そんな言葉があったと思いましたが、まさにその言葉通り。
今の時代に日本という国で生まれ育ったことが奇跡みたいなことにすら感じます。
歴史を知らないという事は、歴史の教訓から学ばないということ。
同じ過ちを繰り返すということ。

平和ボケしてる場合じゃない!

2008/07/06 (Sun) 風の館の物語2/あさのあつこ
4062832127風の館の物語(2) (講談社・文学の扉)
百瀬 ヨシユキ
講談社 2007-12-11

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楓子と悠シリーズに設定が似てやしないかと読みながら思ったり。
あっちは少年少女の間にビミョウな緊張感があるんですが、こっちは両方少年かくらいのさっぱり感があります。いやあ、かっこよい。

とはいえ、両少年(片方は死者ですが)、ともに恋愛フラグっぽいものが立ってるのが気になるぞ。
風の館とはなんなのか。彼女の役割は何か。

なんだか、漫画化とかしそうな気がするね。

プロフィール

Author:高梨
読書。してないわけじゃないけれど・・・うーん。あさのさんの新刊をこつこつと読んでいこうと思っとります。

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弟の戦争