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ハゲタカ(映画) |
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リアルな経済ドラマとして注目を集めたNHKドラマ「ハゲタカ」の映画化。
ドラマファンの期待を裏切らず、今回も重厚な作りとなっていると思います。 とか言いつつ、私自身まったくと言っていいほど経済関係の知識皆無なんですけどね。 普通におもしろい、です。人間ドラマだもんこれ。 見ていて気づいてちょっと意外だったんですけど、この作品に関してはキメ台詞だとか、 この演出!とかそういう型にハマったものとは無縁だと思ってたんですけど、 結構それが似合う作品なんだなってことです。鷲津のセリフからして気づいとけって感じなんですけどね。本当に今更気づきました。でっかいスクリーンで見ると、おお!って思ってしまったもの。 今回、劉という新キャラクターが登場してますが、この人、西野を彷彿とさせるなと思ったら、やはり意図的だったようですね。 ハゲタカのおもしろいところは、金を右から左を動かすというなんらクリエイティブでもなんでもないことをやってるだけ、それだけなのに、それだけのことが人の人生、命までも左右していて、そういった男たちが実は、ものすごくその金の重みを知ってるっていう部分だと思う。だから魅力的に感じるんだね。 西野にしても、劉にしても、見てきたのは鷲津の背中で、そんな鷲津が変わったきっかけが、この世界の善意の象徴(日本の古くからある良き意思とされているようなもの)であるかのような存在である芝野の、世の不条理を受け入れてしまったかのような一言で、結局彼らのパーソナルを作っているのはやっぱり人。泥臭い人と人との間にある感情。今回は、劉と守山にまた新たな関係の図が出来上がっていましたしね。 このキャストで五條瑛さんの小説映像化したらおもしろそうだなあとちょっと思ってしまいました。(彼女の作品から見える思想自体はいろいろ思うところがありますが、単純に絵になりそう、っていう) 玉山さんはテレビに露出し始めた頃なんか、ビジュアルからいっていかにもなイケメン路線も全然いけただろうに、あえてそれをしなかったのは成功だったんだなーと最近の活躍を見てつくづく思いますわ。イケメン路線は寿命あるものね。 相変わらずBGMと演出がすばらしいです。 |
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ROOKIES-卒業-(映画) |
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丁度1年前くらいですか、ドラマ放映してたのが。
初回放送前に、野球中継中に、ルーキーズキャストがずらっとスクリーンに映って大丈夫かこれ?って思ったのがついこの間のように。蓋を開けてみたら、大丈夫どころか、すごくいいドラマだったんですけどね。 とはいえ、やはり時がたつと熱も薄れていくわけなんですけど、 やっぱりルーキーズはいいなあ、と改めて思わされましたよ。 ドラマ未視聴者をいさぎよく見限ってるのがよい!(笑)おかげでくどくならずにすんでる。 そして何より、やっぱり、キャストの演技がいい。 演技がうまいって偉大だなあ、ストーリーに集中できるもんね、と思いながら見てました。 追加メンバーの赤星、濱中も全然浮くことなくなじんでるし、むしろもったいなさを感じるくらい。 これほどなら、連ドラで見たいわ!とダイジェスト試合を見ながらも思ったけど、 マンネリ化してしまうくらいならこの方がいいかなあとも思ったりもします。 でもやっぱり赤星の天才キャラはもうちょい見たかったなあ。でも、そういう野球の技能的なかっこよさよりも、野球と仲間たちの情熱の方を描くのがルーキーズなわけで。 同じみの川藤先生のお言葉も、下手したら、またかよってくどいってなりそうなとこを、ギリギリのとこで魅せてるのはさすが。 ただやっぱり、限られてしまった時間の中であれだけの数のキャストなので、どうしても扱いに差があったりします。けれどもうすでに成長したメンバーたちなので、いろんな意味で安心して見ていられます。だからこそ、卒業なのかもね。 |
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キャプテンはつらいぜ/後藤竜二 |
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やっぱね、児童書作家さんてすごいと思うのですよ。 子どもながらの複雑な胸中をずばり簡潔な言葉で書いてしまう。 複雑なんだけど、分かる言葉で表現する。これってすっごい難しいことだと思う。 子だからといって、ただ単純なだけでない。いろいろ考えていろいろ悩んで、乗り越えてる。 物語を読ませるのに大切なのは、「共感」だと思うんだけれど、そうなり得る、その行動や考えに至る思考をきちんと描かれてるんだよね。 うーん、やはり大御所は違う。 地元の少年野球チームブラックキャッツは、おんぼろねこと呼ばれるくらいの弱小チーム。 おまけにエースの吉野くんまで辞めるといい出して、チーム解散の危機?! 熱くていいです。でもその熱さが嘘くさくないの。子どもの頃誰しもが持つ、一つのことに夢中になる情念を思い出させてくれる。うまくやっていこうとしても、周りが自分に思うように動くわけじゃない。 悩んで、周りの声を受けて、よしやるぞっ!って気持ちを高めていく。認めてくれる人たちがいる。 読後爽やか。子供にも大人にも読んで欲しい一冊。 |
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さかさま物語/フィリップ・デュマ |
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本当は恐ろしいグリム童話とか、新解釈の童話、昔話ものが一時期流行りましたが、その系統のもの。こっちはもっと早い1985年出版、残念ながら絶版。
系統のもの、と書きましたが、こちらは昔ながらの童話をもとにしたパロディ物語。 赤ずきんちゃんの孫の青ずきんちゃんは、有名になったおばあちゃんがうらやましくてしょうがない? 白雪姫の世界は力関係が男女逆転? 眠り姫の王子は、キスをして迷惑がられたり・・・。 現代版アレンジかと思いきや、童話独特のとんでも超展開や、残酷さは顕在。実在する国名まで登場してちょっとドキドキしますが、ハッピーエンドが多いので読後感は○。 児童書ですが、大人も楽しめる一冊。 読みながら、池田香代子さんの『魔女が語るグリム童話』を思い出したんですが、読んだのがかなり前なので、記憶があやふやでございます。 |
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ビビを見た!/大海 赫 |
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想像してた以上にメッセージ性の強い作品かもしれない。 目の見えない僕、ホタル。不思議な声が聞こえたと思ったら、突然目が見えるようになっていた。 しかし、反対に目の見える人たちが見えなくなっていて・・・。 トラウマ作家さんだけあり、表面的な描写やイラストなんかは本当にキツイものがあったりするのですが、訴えかけてくることはこれ、真理だね。やはり児童書だと思います。子どもに是非読んでもらいたい。しかし、大人が読むにしても十二分に値する本。これは恋愛の物語と言ってもいいもの。 子どもであっても、目が見えなくても、美しいもの、かけがえのないもの、忘れてはいけないものを、この主人公ホタルは知っている。何ものにも代えがたいものを、大人でも知らない人がいるかもしれないものを彼は知っている。それはこの上なく幸せなことなんだ。(だた、それがただそれだけではないところがこの方の描かれるもののポイントなのかもしれないなと思います。破壊や悲劇を呼ぶビビの存在そのものからして) しかし、なんともいえぬこのもやっとした後味。登場人物やストーリー展開なんか解読していきたい感じだわ。何度も読み返したくなる本。 |
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