感想日記//本・映画などのさまざまな感想記録
2012/05/15 (Tue) こども電車/岡田潤
432306330Xこども電車
岡田 潤
金の星社 2010-12

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昨年度課題図書。
辛口なのでご容赦を。

こども電車でつながっていた慧と遼。遼が偶然転校してきてから、彼らの人間関係が変わりはじめて…。

作者さんが水墨画家さんだけあって、イラストはものすごく素敵なんだけど、文章が読みづらい。
状況がつかみにくいし、セリフまわしもないわ。構成もストーリー展開もハテナな部分が正直あったりもしたり。
とりあえず、小学生の名前検索しても、クラブ活動とか出て来ないと思うわ。
ネットとか携帯とか当たり前の世の中になってから、どうもこういうツールって上手く現実とリンクしない使われ方が多いよなあ…現代の子どもを描くならもうちょい勉強を。今の学校の先生はお子さんを呼び捨てにはしませんし。(こういう点はいくらでもフィクションで書いてもいいんだけど、描写全体が浮いているのでいまいち作品自体に真実味がないのね)
小学生の男の子同士の人間関係もこんなにベタついてるもんなのか…とか幼稚園ですでに衣装をはさみで切る嫉妬とかあるんか…とか。

こども電車に乗る以外の努力が欲しかった。
こども電車を卒業する方向であって欲しかったかな。

2012/05/10 (Thu) 走れ! マスワラ/グザヴィエ=ローラン・プティ
走れ! マスワラ
走れ! マスワラグザヴィエ=ローラン・プティ 浜辺 貴絵

PHP研究所 2011-09-13
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生まれ持って心臓の弱い私。走るのが大好きなお母さんマスワラはマラソンで私の手術代をかせぐと言う。

あらすじだけ説明してしまうと、よくある感じになってしまうのだけれど、このお話は、主人公の少女がすごくいい。
心臓に爆弾をかかえていて、常に死におびえている。
鼓動を数え、生きられる日数を数え、そのおかげで数学が得意になっている。
母親を心配して、動揺で心臓の鼓動が上がってそれが気になってまた心臓が…。
もちろんとてもシリアスな状況なんだけれど、こちらまでそのドキドキと不安が伝わって、読み手はすっかり同調して、紆余曲折を経て、マラソン当日。
何度も書くけれど、結果だけ書くとあれだけれど、最終ページの彼女の一人称が本当に生きていてイイ!(2つの意味で)
上手いんだね。

アフリカの途上であり、病気の治療も呪術に頼っているような村の飢えた民たちの現状も小学生たちにはするどくつきささってくるんじゃないでしょうか。

個人的に高学年向けではこの作品がナンバー1。
短く読みやすく、共感力が強い。児童書のだいご味を味わえます。

2012/05/10 (Thu) ピアノはともだち/こうやまのりお
4062169010世の中への扉 ピアノはともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密
こうやま のりお
講談社 2011-04-26

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奇跡のピアニスト辻井伸行さんの生い立ちと今までを綴るノンフィクション。

いかに親の気づきと環境と何より人との出会い大事かというのが分かる本。
彼ほどの人ともなれば、もう周りがほっとかなかっただろうけれどもね。
そして、辻井さんはピアニストとして生まれるべくして生まれた人というのはもう間違いないんだけれど、そうである今の彼はやっぱり努力の上にもあるんだなということが分かる本。
それにしても、改めて、ピアノのコンクールってものすごいものなのですね…遠い世界の話だからさ…。
本物は言葉がなくったって、国を超えて伝わる。音楽ってすばらしい。

あたたかい文体ですらっと読ませてくれるます。

2012/05/10 (Thu) 心の森/小手鞠 るい
心の森 (ハートウォームブックス)
心の森 (ハートウォームブックス)小手鞠 るい 酒井 駒子

金の星社 2011-12-07
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突然の父親の転勤。慣れない外国のその森で、ぼくは不思議な少女と出会った。

酒生駒子さんの表紙イラストがすばらしい。
主人公の人となりが完成してるから、綺麗なおとぎ話的なものにしか読めなくもない。
儚すぎる印象なのかも。
でも小学生のファンも多い「虹色ほたる」が好きな人はやっぱり好きかもしれない。
デイジー視点だったらどうだろうかと考えると、今度は切なすぎるしなあ。
東洋からきたすてきなお兄さん話になってしまうものなあ。
小学生にとっての、こうであれたら、こうであれ、という主人公の姿なのかもしれない。
コミュニケートすること、伝えることの大切さ。
相手に、「何か」を残してあげられるのは「人」なんだということ。

2012/05/07 (Mon) ココロ屋 /梨屋アリエ
ココロ屋 (文研ブックランド)
ココロ屋 (文研ブックランド)梨屋 アリエ 菅野 由貴子

文研出版 2011-09
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梨屋アリエさんっていうと、ヤングアダルトのイメージなんだけど、イメージだけ持ってて実は読むの初めて。
以下ネタバレです。


「やさしい心」や「あたたかい心」がただいいもの、にしないで弱点を描いた上で、自分の心を選ばすってのがいいなー。テーマや話そのものや展開はベタな課題図書って感じなんだけれども、描き方が丁寧なのと、あと挿絵もとてもいいですね。キャラが濃すぎず時代を選ばない。
共感する小学生は多いんじゃないかな。

プロフィール

Author:高梨
2012年の目標も一か月に1冊は読む、です。

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